開催内容(プレスリリース)


● ニュースリリース
● 2019年2月15日現在 一般社団法人ワンハンドピアノミュージック事務局

第4回「ワンハンド・ピアノフェスタ!」in Osaka 開催に関するご案内

~片手でチャレンジ ~

「片手のためのピアノ作品」は、250年以上の歴史があり、その数は3000曲にのぼるともいわれ、著名な作曲家によるきわめて芸術性の高い作品も多く含まれています。 それにもかかわらず、その豊かな音楽の世界は、これまで研究者たちからわずかな関心を集めていたに過ぎませんでした。「ワンハンド・ピアノフェスタ!」では、障がいの有無にかかわらず「片手のためのピアノ作品」の演奏に親しみ、魅力を堪能できる場を作ります。プロの左手のピアニストによる片手の演奏法のレクチャー、ミニコンサートも行います。


メインビジュアル (作画: 森本将平):

◆開催概要

・正式名称: 第4回「ワンハンド・ピアノフェスタ!」in Osaka ~ 片手でチャレンジ ~
・主催団体: 一般社団法人ワンハンドピアノミュージック
・会 場: 箕面市立メイプルホール 小ホール 大阪府箕面市箕面5丁目11番23号 Tel:072-721-2123
・日 程: 2019年4月30日(火祝) 14:00~19:30 (開場13:30)
・対 象: ピアノ学習者、ピアノ愛好家(演奏のレベル、障がいの有無を問わない)
・想定動員: 演奏者と聴衆合わせて50名 程度
・募集方法: 申し込みフォームよりお申し込み
・参加費:
第1部:演奏発表会参加/5,000 円  聴講参加/1,000円
第2部:懇親会参加/2,500円

◆開催のコンセプト

片手に障がいをもつピアノ学習者/ピアニストにとって演奏を続けられることは、そのこと自体が大きな希望となります。切磋琢磨する仲間を得ることは、このうえなく心強いものです。また、障がいをもたない「両手の」ピアニストが重点的に片手での練習を行うための格好の教材となります。さらには、障がいの有無にかかわらず、片手の楽曲という「同じ土俵」の上で芸術性を競う可能性もあるに違いありません。

音楽祭とよばれる催しは規模の大小を問わず、世界中に数多くあります。しかし片手演奏者のための音楽祭はこれまで行われてきませんでした。本「フェスタ」がひとつのきっかけとなり、この知られざるピアノ音楽の美しさ、力強さ、奥深さが多くの人をひきつけ、結びつけることを願ってやみません。ワンハンドピアノミュージックはこの企画を、今後の国際的な展開も視野に入れた日本発の活動として育てていくことを目指しています。

「演奏発表会」では、片手のためのピアノ楽曲を一般応募者が演奏し、左手のピアニストであり(社)ワンハンドピアノミュージック代表理事の智内威雄による講評が加えられます。本法人の芸術振興部門、「左手のアーカイブ」監修楽譜を演奏することも可能。監修楽譜は「初級☆」〜「初級☆☆☆☆☆」、「中級☆」〜「中級☆☆☆☆☆」の10段階、及び上級の難易度で分類されており、一般応募者それぞれの技術レベルに応じた楽譜を使用することができます。
さらに、智内威雄による左手の現代音楽とその講義も予定しています。
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◆片手/左手のピアノの歴史的背景と基礎知識

「片手のためのピアノ作品」について
「片手のためのピアノ作品」は3000曲という膨大な数に及び、それらを作り上げた作曲家は700人にものぼるとする記録が残っています。
20世紀前半に左手の楽曲が多く成立した背景には、第一次世界大戦により主に右手を負傷したピアニストたちの存在が大きく関わっています。が、時が経つにつれ左手のための楽譜の多くは散逸し、演奏される機会が非常に少なくなっています。近年では、半身不随やジストニアを患ったピアニストのために新しい作品が生まれています。
その一例として、アメリカのピアニストで局所性ジストニアを患ったレオン・フライシャー氏のために、ヘンツェなど現代を代表する作曲家を始め、多くの作曲家が彼のために曲を寄贈しています。日本では、当プロジェクト委嘱作品以外にも、2002年に脳溢血で右半身付随になったピアニスト舘野泉氏が、作曲家に楽曲を委嘱し、多くの楽曲が生まれています。
出所:
http://www.left-hand-brofeldt.dk (Piano Music for the Left Hand Alone)
https://www.academia-music.com/academia/m.php/20121130-2 (アカデミア・ミュージック)

「局所性ジストニア」について
“異常な筋緊張により筋肉が自分の意思通りに動かなくなり”異常な動作や姿勢になるもの。”
ピアニストの他、ギタリスト、ゴルファー等、同じ動作を繰り返す職業で発症しやすいことが報告されています。

引用(文章前半):
梶龍兒(監修),堀内正浩(編著):ジストニア 診断とケアマニュアル,診断と治療社,2012
参考文献:
『どうして弾けなくなるの?〈音楽家のジストニア〉の正しい知識のために』 ジャウメ・ロセー・イ・リョペー、シル ビア・ファブレガス・イモラス編、平孝臣、堀内正浩監修、NPO法人ジストニア友の会訳、音楽之友社 2012年

一般社団法人ワンハンドピアノミュージックについて

◆公式ウェブサイトより
社)ワンハンドピアノミュージックは、その前進である『「左手のアーカイブ」プロジェクト』が行ってきた「左手のピアノ作品」の復興事業を引き継ぎ、片手で演奏される鍵盤音楽のもつ豊かさを広く伝えていきます。

「苦難の歴史を乗り越えた芸術を、開かれた未来のために」をスローガンに、以下の事業展開を推進し、 芸術振興事業による文化発展への貢献、および教育福祉事業による地域社会づくりを行います。

1. 芸術振興事業
埋もれてしまった歴史的名曲の発掘、および現代作曲家との新たな楽曲の創出を行い、それらの楽曲の録音・映像資料制作と、楽譜・文献資料の制作をすることで、この分野の芸術的価値を未来に伝えます。

2. 教育福祉事業
片手に運動障害を患う者も含め、この分野の魅力をより多くの者に伝えるために、片手演奏によるピアノレッスン、そして鍵盤ハーモニカを使った片手演奏への導入、そしてそれらを福祉(リハビリなど)に活用するなど、社会に広く認知させることを目指します。

3. イベント 事業
コンサートやワークショップによる啓発活動を行い、広く音楽の豊かさを伝えます。 芸術振興に関するイベントとしては、第一線で活躍するピアニストによる演奏会「左手のアーカイブコンサート」を行います。教育福祉事業に関するイベントとしては、一般参加者による片手のピアノ演奏の発表と交流の場を提供する「ワンハンド・ピアノフェスタ!」 と、鍵盤ハーモニカによる「ケンフィル・フェスタ!」を行います。2018年より「左手のピアノ国際コンクール」を行っています。

※2010年に左手のピアニスト智内威雄が設立した任意団体「左手のアーカイブ」プロジェクト(Lefthandpianomusi.org)

◆芸術振興部門「左手のアーカイブ」プロジェクトについて

プロジェクトメンバー
智内威雄 (プロジェクト代表・ピアニスト)、有馬圭亮(ピアニスト)、長内一真(ピアニスト)、小笠原北斗(ピアニスト)、高野裕也(ピアニスト)、守矢花梨(ピアニスト)、磯辺園子(ピアノ講師)、田中博幸(編曲譜研究家)、山中哲人(編曲研究・音楽評論)、今藤雅博(ピアニスト)、濱川礼(マネージメント・楽譜)、藤井光(美術家・映像監督)、青山真也(美術家・映像監督)、君島結(録音エンジニア)、高橋展子(マネージメント)
・顧問メンバー:
エッカート・アルテンミュッラー博士(ハノーファー音楽演劇メディア大学教授・医学博士) ハンス・ブロフェルド(左手の音楽研究家・博士) 山口正俊(風を送る会) 門田たま子

主な活動
・映像制作:
歴史的楽曲および学習用楽曲の演奏動画をウェブサイトで無償公開
・CD制作:
歴史的楽曲を収録したCDの制作(2019年2月15日現在、10タイトル30曲)
・楽譜出版:
2019年2月15日現在、18冊を出版
初級者向け/唱歌を中心とした編曲楽曲
中級者用向け/クラシックの名曲を中心とした編曲楽曲
上級者向け/既存の左手用楽曲の復刻演奏/新曲発表
左手のピアノ音楽だけで大きな音楽史を描く/ 音楽史編纂プロジェクト(J.S.バッハの編曲譜、ルネサンス期、古典期の研究)
・演奏会:
「左手のアーカイブ」プロジェクト監修楽譜の楽曲演奏をとりいれた、
「『左手のアーカイブ』コンサート」を過去合計12回実施(東京都で3回、兵庫県で6回、広島県で2回、大阪で1回)。
・ウェブサイト:
http://www.lefthandpianomusic.jp/ (日本語)
http://www.lefthandpianomusic.org/ (英語)

 

このニュースリリースについてのお問い合わせ
ワンハンドピアノミュージック 事務局
担当: 有馬 電話番号:090-6047-3005
E-mail: contact@onehandpianomusic.com
郵送物送付先:〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通6-1-15御幸ビル201号

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